今年は9月に5連休が控えていますが、こういった大型連休を利用して登山にでかけると、どこも混雑がひどくて、せっかく自然の中にはいっても、人ゴミで疲れて帰ってくるということになってしまいます。
そこで、北アルプスの山を縦走するのに、比較的混まないルートなどを紹介したいと思います。
※あくまでも参考程度に!
山で混雑を避けるためのルート設定の条件とは
山で混雑したくない、でも山に行きたい!
こういう場合、混まない時期に行くのがベスト、ということになってしまいますが、仕事や都合上、やむ終えず連休などに山に入る人が大多数かもしれません。
そこで、なるべく混んでいないルートやコース設定をしたいのですが、そのための意識したほうが良い条件を考えて見ます。
有名ピークや100名山、シーズナリティにこだわるな
当然、有名な山や最適なシーズンというのはあるかもしれません。
しかし、山の良さを本当に分かるためには、山と自分(たち)が1対1で向き合うことのほうがはるかに大事かもしれません。
そして、また、思わぬ感動に出会うためにも、先入観や余計な期待を外していくのもよいことだと思います。
なので、この山に行きたい!という希望は、連休では考慮する必要があります。
なにごとも早めに行動できるようにする
なにごとも早立ちが基本ですが、こと混雑期は早めに行動するようにこころがけます。
人気ルートを逆走しない
エリアによっては動脈となるようなルートを使うことは避けられないかもしれません。そのときに、多くの人が通るルートを逆方向にあるくことで、離合が増え、時間も労力もかかります。時間帯によっても違うかもしれませんし、流れにははむかわないほうがいいでしょう。
連休でも後半のほうが山小屋は空いていることが多い
早めに動くというのはけっこう多くの人に共通の行動のようで、連休でも前半が混んでいても、後半はそうでもない、ということはよくあると思います。
コース設定に、混雑する小屋やルートをとる場合は、連休後半に使うようにすれば比較的ストレスフリーで歩けるかもしれません。
大型連休に行きたい北アルプス混雑回避縦走コース
アルプス展望を楽しめる徳本峠から常念岳へ|中級コース
@上高地〜明神〜徳本峠小屋
A〜大滝山〜大滝山荘
B〜蝶ヶ岳〜常念岳〜常念小屋
C〜一ノ沢
初日の上高地から徳本峠の混雑がどうかわかりませんが、大滝山のコースは比較的静かです。
大滝山荘は9月下旬までの営業なので、小屋利用は確認しておきましょう。4日目に燕岳方面や槍方面に向かってもよいと思います。
後立山!烏帽子岳〜船窪岳〜蓮華岳|健脚コース
@高瀬ダム〜ブナ立尾根〜烏帽子小屋
A〜烏帽子岳〜不動岳〜船窪岳〜船窪小屋
B〜北葛岳〜蓮華岳〜針ノ木小屋
C〜針ノ木雪渓〜扇沢
後立山でも登山者の少ないエリアです。
ブナ立尾根から烏帽子へ登って、そこからランプの宿船窪小屋を目指します。
悪路ではありますので経験と体力のある健脚コースになります。
時間が無い場合は、船窪小屋から七倉尾根を下りることもできます。
針ノ木小屋は、連休後半利用で混雑をさけられるかもしれません。
新穂高から雲の平を経て太郎平へ|上級コース
@新穂高温泉〜鏡平〜双六小屋
A〜三俣山荘〜黒部源流〜雲ノ平山荘
B〜薬師沢〜太郎平小屋
C〜折立
北アルプスでも最奥のエリアです。以前は人が少なかったのですが、最近はこのあたりも人気です。
ポイントは初日に双六小屋まで登ってしまうこと。なので、初日の朝までに新穂高温泉に来るのが核心でしょうか。
2日目は雲ノ平へ向かうのに、最短の源流を利用してもいいですが、体力があれば鷲羽岳経由も可。ただし連休は、水晶小屋はやめておいたほうがいいでしょう(混みます!)
朝日岳から白馬岳へ大縦走|上級コース
@北又小屋〜イブリ山〜朝日小屋
A〜朝日岳〜雪倉岳〜三国境〜白馬山荘
B〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜鑓温泉
C〜猿倉
白馬岳・朝日岳・雪倉岳を縦走します。北又小屋以外にも蓮華温泉から入るという手もあります。下山を鑓温泉経由にすると、温泉での癒し効果大です。鑓温泉への下山はクサリ場があり注意。
北アルプス付近地形図MAP
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