京都の手軽に歩けるトレッキングコースの一部を紹介します。京都トレイルのルートにもなっている瓜生山。初心者向けにもちょうど良いコース
銀閣寺から瓜生山を経て修学院離宮までのトレッキング|初級コース(3時間)
銀閣寺参道〜中尾城跡〜北白川〜白幽子寓居跡〜瓜生山〜将軍山城跡〜狸山不動院〜水飲対陣跡碑〜修学院離宮〜白川通り
【瓜生山へ】
銀閣寺へ続く参道(土産屋通り)を登り山門に突き当たって左に延びる登山道に入り、少し歩くと中尾城跡にでます。
この山城は室町時代に足利義晴、義輝父子が築いたもので、中世城郭の複雑な堀切上に登山道があります。
城跡を越えると銀閣寺地区から北白川地区です。ここには、北白川宮智成親王の墓所があり、聖護院家(北白川宮)の墓所も隣接しています。
北白川では一旦街路に出て、パブテスト病院の右側を流れる小川沿いの登山道に入ります。これから東山三十六峰の一つ、瓜生山(標高301m)への登山がはじまります。
しばらくつづれ折の登山道を登ると、北白川の仙人として有名な白幽子にまつわる白幽子寓居跡があります。
この遺跡は白隠禅師が若い頃、ノイローゼになり白幽子を訪ねた場所として、その著書『夜船閑話』(白川夜船のもじり)に詳しく記されています。
白幽子に会った白隠禅師は、適切なアドバイスのお陰でノイローゼを脱し、山を降ります。
白幽子寓居跡を過ぎると、瓜生山(301m)の山頂です。
【瓜生山から水飲対陣跡碑へ】
瓜生山からは、見晴らしの良い尾根づたいのなだらかかなトレッキングコースが続きます。将軍山城跡を過ぎると左側の山腹に狸山不動院が見えてきます。
緩い尾根沿いの山道をさらに進むと比叡山への登山道と分岐した水飲対陣跡碑にでます。
この水飲対陣跡碑は、千種忠顕が後醍醐天皇を奉じて比叡山に登り、追っ手の足利尊氏軍と戦って戦死した場所に建てられたものです。いわば南北朝の時代はここから始まっています。
ここから右の登山道を行くと比叡山の山頂(根本道場)に到達しますが、今回は比叡山には登らずこの地点から音羽川に沿って下ります。
雲母坂登山口が見えてきたらもうすぐ修学院離宮です。
白川通りには市バスが走っており、少し歩くと叡山電車の修学院駅があります。
ゆっくり歩いて1時間半から2時間ほどの行程です。慣れてきたら比叡山とか他の東山三十六峰に挑戦してみましょう。
瓜生山周辺の地図
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