関西・近畿エリア|京都ハイキングのおすすめコース
京都のおすすめハイキングコースの紹介です。
京都といえばどこも観光客で混雑しているイメージですが、今回ご紹介するコースは観光客が少なく、静かに京都ならではの情緒が楽しめる隠れスポットです。
京都の人が少ないハイキング&散歩コースベスト
鞍馬寺から貴船神社へ|鞍馬山の木の根道
比叡電鉄鞍馬駅-鞍馬寺-木の根道-魔王殿‐貴船神社(本社)-奥社-貴船口 約2-3時間
鞍馬寺といえば義経こと牛若丸や天狗、はたまたパワースポットとして人気の場所です。貴船神社とあわせて木の根道を通って歩く短いコースですが、山の良い気が漂うおすすめのハイキングコースです。
紅葉の隠れスポット|洛北鷹峯のハイキングコース (京都市北区)
佛教大学→(30分)→しょうざん→(30分)→光悦寺→(10分)→然林坊
このハイキングコースは、紅葉の季節にぜひ歩いてほしいおすすめの隠れ紅葉スポットです。秋の京都といえば観光客でどこもごった返すというイメージですが、この辺りはあまり知られていないので観光客が少なく、静かに錦秋に染まる京都ならではの趣が楽しめます。一帯は本阿弥光悦が開いた洛北鷹峯の芸術村(光悦村)があったエリアで、長い歴史がかもし出す洛北鷹峯独特の雰囲気を感じることができます。この近くには光悦の屋敷跡があり、現在は光悦寺として一般の方に公開されています。創業300年にもなる醤油蔵や湯葉屋さんなども点在していて、かつて豊臣秀吉が都の周囲に築いた御土居の後も至る所に残されています。歩いていて興味が尽きないハイキングコースです。
銀閣寺から大文字山(如意ヶ嶽)|京都を一望する最高のハイキングルート
銀閣寺(30分)-千人塚(10分)-大文字山火床(20分)-如意ヶ嶽山頂(30分)-楼門の滝(20分)-霊鑑寺-法然院-哲学の道 3-4時間
毎年8月16日の五山の送り火で有名な大文字山。正式名称は如意ヶ嶽(にょいがたけ)で標高は472mあります。標高は高くないので初心者向けの登山コース(ハイキングコース)ですが、上り坂が急こう配なのでハイキングとしては少々体力を必要とするコースで銀閣寺の参道を通って大文字山に登るルートです。
登り口の銀閣寺から往復1時間半ほどの所要時間です。毎日スタイルを維持するために登るという若い女性の方から、健康のために毎朝暗いうちから登るという年配の方まで、さまざまな年代層の方に人気のあるコースです。
大文字の火床「大」の字を通過します。火床は京都市内を一望する東山屈指の展望地です。火床の燃え残りの炭を持ち帰ると1年間健康に過ごせるという言い伝えがあります。
山頂からも京都市街を見渡すことができます。
下山は、頂上先の四つ辻から楼門の滝(霊鑑寺)方面へ下ります。この下りのルートは少々悪いので、雨の降ったあとなどは滑りやすくストックやトレッキングシューズがあったほうがいいでしょう。
道路に出たら霊鑑寺を曲がって、法然院前から哲学の道を辿ると銀閣寺前へ戻っていきます。
8kmの鴨川散策|鴨川ハイキングコース
鴨川デルタ(出町柳)→(20分)→出雲路橋→(15分)→北大路橋→(15分)→北山大橋→(15分)→御園橋
鴨川ハイキングコースは鴨川沿いに広がる河川敷公園にあり、京都市民の憩いの場所として愛されています。犬のお散歩やジョギング、ウォーキングなど思い思いのスタイルで歩かれています。北山大橋から京都駅まで約8kmの距離なので、北山から鴨川沿いのこのコースを京都駅まで通勤で歩いている人もいます。鴨川の両岸に広い遊歩道が整備されていて、行きと帰り東岸と西岸に振り分けて変化を楽しむこともできます。また加茂大橋や出雲路橋、北大路橋など、要所要所の橋のたもとに公衆トイレが設置されています。鴨川には天然記念物の日本オオサンショウウオが生息しているので、運が良かったら出会えるかもしれません。またフジバカマをはじめとする源氏物語に登場する歴史上の植物なども植栽されていて、四季折々の花々が楽しめます。
清滝川・高尾の紅葉と国宝をめぐるハイキングコース
高尾口バス停→(20分)→神護寺→(20分)→西明寺→(30分)→高山寺
紅葉の名所としても知られる高尾地区には、源頼朝像(新説では足利直義像)の肖像画で知られる神護寺をはじめ、紙本墨画の絵巻物「鳥獣人物戯画」で有名な高山寺などの名刹が多数散在しています。
大自然に抱かれた静かな人里でハイキングを楽しみながら国宝にも触れられるという数少ないコースです。急峻な山々の間を縫うようにして流れる谷沿いに民家が密集しており、周辺は柚子の産地としても有名です。この地区にある旅館や民宿に宿泊したら柚子料理と柚子湯が堪能できます。紅葉の季節はもちろんのこと、寒い冬の季節や春、暑い夏場なども人気があり、年間を通して四季折々の魅力を満喫できます。
錦雲渓と金鈴峡を歩く|高尾から清滝〜保津峡〜愛宕街道への渓谷ハイキング
上のコースの鳴滝のハイキングコースからさらに清滝川の錦雲渓を歩くたっぷり1日歩くロングコースです。
高尾の高山寺から西明寺・神護寺をめぐったあと、清滝川を下って、愛宕山の登山口である清滝へ。ここは清流のそばを歩く錦雲渓とよばれる紅葉の美しい渓谷です。
清滝からさらに清滝川を下ると、より深い谷になった金鈴峡となります。部分的に滑りやすく絶壁になる場所もあるので歩くときは注意します。
金鈴峡が終わると、清滝川は保津川と合流します。落合橋のトンネルをくぐったそばには保津峡を眺める眺望のよい場所があります。
車道を登り、六丁峠を越えると、愛宕神社の鳥居とぶつかり、旧愛宕街道に出ます。
そこからは嵯峨・嵐山の観光地です。嵐山駅まで散策しながら歩いていきます。
大田神社から神山|大田の小道
大田神社→(20分)→神山山頂→(30分)→大田神社(1時間程度)
杜若(カキツバタ)で有名な大田神社の裏山をめぐるハイキングコースです。この辺り一帯の山は、大田神社と上賀茂神社の御神体・神山と呼ばれています。1周1時間ほどの初心者コースですが、かなりきつい登山道もあるので、運動不足の解消や気分転換にはピッタリのコースです。大田神社から登る時計回りのコースと岡本口から登る反時計回りのコースがあります。時計回りのコースは登りはじめから急な登り坂が山頂まで続きます。反対周りは少しなだらかなコースをたどって山頂に到達して、あとは急な下り坂になります。体調に合わせて時計回り、反時計回りを選択できます。一帯の山中には鹿がたくさんいるので、山中で出くわすかもしれません。山頂付近には京都市街が見渡せるポイントがあって、京都タワーや伏見桃山城などが望めます。9月頃の山頂付近には、ナツハゼが甘酸っぱい小粒の実をいっぱい実らせています。ナツハゼはブルーベリーの仲間で、アントシアニンの含有量がブルーベリーの5倍以上あると言われています。