八ヶ岳|赤岳・阿弥陀岳コースガイド
八ヶ岳の最高峰赤岳とその隣に鎮座する阿弥陀岳のコース紹介。赤岳は鉱泉から硫黄岳〜横岳縦走や、地蔵尾根・文三郎尾根、真教寺尾根・県界尾根など、阿弥陀岳は、御小屋尾根や南稜、赤岳からの縦走などどのコースもおすすめです。
八ヶ岳 赤岳の登山おすすめルート
八ヶ岳の最高峰でありもっとも楽しめる山である赤岳は、南北に伸びる縦走路や東西からの登山道が発達していて、1度といわず、何度でも楽しめます。関東からも近く、週末利用で足を運べるのも人気の秘密でしょうか。
美濃戸から赤岳へ|初級・中級コース
美濃戸口〜美濃戸山荘〜南沢〜行者小屋〜地蔵尾根〜赤岳展望荘〜赤岳頂上〜文三郎尾根〜行者小屋〜美濃戸口
このコースは夜行日帰りもしくは山小屋1泊で歩く赤岳初心者向けのコースです。
要所要所に山小屋もあるので、いつ出発しても計画が立てられます。
余裕があれば、赤岳登頂後に、中山経由で、阿弥陀岳を目指すのもよいでしょう。ただし、赤岳と阿弥陀の頂上直下はどこもクサリや岩場になっているので、くれぐれも注意が必要。
硫黄岳から横岳・赤岳縦走|経験者コース
美濃戸口〜美濃戸山荘〜北沢〜赤岳鉱泉〜硫黄岳〜硫黄岳山荘〜横岳〜赤岳展望荘〜赤岳(赤岳頂上山荘)〜文三郎尾根〜行者小屋〜南沢〜美濃戸口
こちらは、美味しいところどりの1泊2日コース。午後の入山なら赤岳鉱泉。午前中入山可能なら、硫黄岳山荘がおすすめ。
鉱泉にはお風呂があるし、硫黄岳山荘は展望とお花が奇麗でどちらも捨て難い場所です。
横岳縦走はハシゴやクサリ場が連続するので、初心者だけの行動は避けたほうがいいでしょう。難しくはないですが高度感があります。
真教寺尾根・県界尾根から赤岳登頂|健脚コース
美しの森駐車場〜【真教寺尾根】羽衣池〜賽ノ河原〜牛首山〜扇山〜真教寺尾根分岐〜赤岳山頂(赤岳頂上山荘)〜【県界尾根】大天狗〜小天狗〜登山口入口〜美しの森駐車場
標高差1500mほどの健脚向けの最難ルートです。真教寺尾根も県界尾根も岩場、クサリ場がでてきますので、経験者の領域ですが、それだけに登頂感は大きいものがあります。健脚者は日帰りできますが、体力に不安があれば、頂上にある赤岳頂上山荘に宿を決めれば1泊で歩けます。
御小屋尾根から阿弥陀岳・赤岳〜キレット〜権現岳〜西岳ぐるっと縦走|ベテラン向け
舟山十字路(立場沢)〜御小屋尾根〜阿弥陀岳〜赤岳〜キレット〜キレット小屋〜権現岳(権現小屋)〜青年小屋〜西岳〜北西尾根〜船山十字路
キレットをマイカー縦走できる周回コースです。船山十字路を基点に、御小屋尾根から阿弥陀岳・赤岳、キレットを縦走し、権現岳から青年小屋経由で西岳へ。西岳からは、北西尾根を利用して船山十字路へ戻れば、実に痛快な縦走コースとなります。
基本1泊ですが、赤岳頂上山荘や、キレット小屋、権現小屋、青年小屋など。場合によっては逆コースもOKでしょう!健脚者のみ。
八ヶ岳 阿弥陀岳の登山おすすめルート
阿弥陀岳は赤岳と尾根繋ぎにある存在感のある山で、位置的にも頂上からの眺めは、南八ヶ岳を見渡せる好展望地である。コースは大きく分けて二つとなり、それに加えて南稜というバリエーションルートも人気がある。
立場川から御小屋尾根|初級中級コース
船山十字路〜御小屋尾根〜阿弥陀岳(往復)
静かな登山を楽しみたいなら、立場川から御小屋尾根往復を辿ると良い。船山十字路からゲート先の林道を左に、御小屋尾根に取り付き、阿弥陀岳をダイレクトに登っていく。樹林帯が7割で、日陰もあって涼しい。ルートはすごく歩きやすいが、頂上直下は岩場とザレで注意が必要。要所にはフィックスロープが張ってある。美濃戸口からも登れるが、舟山十字路からのほうがやや短く、マイカー利用ならおすすめ。
行者小屋から阿弥陀岳〜御小屋尾根周回コース|中級コース
美濃戸口〜美濃戸山荘〜南沢〜行者小屋〜阿弥陀岳〜御小屋尾根〜美濃戸口
せっかくなら阿弥陀岳を往復するより、御小屋尾根を使って周回するコースがおすすめ。
早朝出で日帰り、もしくは行者小屋あたりで1泊すると楽しめる。行者小屋から阿弥陀岳は中山とのコルから、阿弥陀の登りが急峻で悪いので注意する。そして、御小屋尾根の下りも出だしは急でザレと岩になっている。フィックスロープが張ってあるので、ルートを間違わないようにしよう。御小屋山の頂上をすこし過ぎたところから、分岐を右に美濃戸口方面へ下る。
阿弥陀岳南稜|バリエーションルートから御小屋尾根下降|ベテラン
船山十字路〜立場岳〜南稜〜阿弥陀岳〜御小屋尾根〜船山十字路
阿弥陀といえば南稜、というくらいに人気のあるバリエーションルート。といってもそれほど難しいコースではなく、阿弥陀岳頂上付近で若干岩場が出てくる程度。ただ、ルートファインディングや急峻な尾根やルンゼ(沢)を登ったりするため、経験者でないと危険。初級者なら、ロープをつけてもらうなどして必ず経験者と同行すること。とても楽しいコースです。
八ヶ岳赤岳・阿弥陀岳周辺の地図