六甲山ハイキング|おいしい水巡りコース
六甲山の登山ガイドを紹介しましたが、今回は、六甲山の山中に湧き出す名水を巡るハイキングコースをご紹介します。
六甲のおいしい名水ハイキング|ロングコース
コース
JR六甲道駅(六甲宮ウォーター)→3.5km→六甲ケーブル下駅→3km→六甲山ガーデンテラス→2.5km→(高塚の清水)→2.5km→有馬温泉(炭酸泉源公園の天然サイダー)
JR六甲道駅から六甲山ガーデンテラス
JR六甲道駅のすぐ近くに一つ目の水ポイント「六甲宮ウォーター」があります。ミネラルたっぷりの六甲のおいしい水なのでここで水筒につめて登山に備えましょう。少し歩くと阪急の六甲駅があります。六甲登山口の交差点を渡って、神戸大学のキャンパス脇を通り、六甲ケーブル下駅から本格的な登山コースとなります。ここから六甲山ガーデンテラスを経て六甲山の山頂まで約2時間ほどの所要時間です。
六甲山ガーデンテラスから紅葉谷|滝と名水が味わえる
甲山ガーデンテラスからは、極楽茶屋跡を経て紅葉谷コースをたどって有馬温泉の方面へ下ります。この紅葉谷コース沿いには「有馬四十八滝」と呼ばれる美しい滝が点在しており、秋には紅葉と滝が織りなす美しい景色が楽しめます。険しい登山ルートなので滑落などには注意が必要なコースです。「有馬四十八滝」には、蟇滝、百間滝、似位滝、七曲滝、鼓ケ滝などがあります。流れている水は六甲山からの湧き水で名水百選に指定されています。この付近には幻の名水「高塚の清水」があるのでぜひ味わってみてください。
紅葉谷から有馬温泉|六甲山周辺の不思議な水巡り「毒水・虫地獄・鳥地獄」
最後の滝である鼓ケ滝を過ぎると有馬温泉郷が見えてきます。この辺りは有馬温泉の源泉が湧き出すエリアで、地獄谷(虫地獄・鳥地獄)と呼ばれています。その昔、虫や鳥の死骸が多かったことから、地獄谷と呼ばれ、警告の意味を込めて湧き出す水のことを毒水と呼び、立ち入りを禁止していました。しかしこれらの湧き水は炭酸を含んだ天然の炭酸水であることがわかり、ウィルキンソンなどの国産サイダー発祥の地として知られることになります。現在は炭酸泉源公園として整備されて、祠の丸石からは、こんこんと冷たい炭酸水が湧き出ています。以前はこの炭酸水に砂糖を溶かして売る屋台がありましたが、現在は飲料場で誰でも自由に飲むことができます。空いたペットボトルなどにつめたら、ちょっとした珍しいお土産になりますよ。